電気代少しでも安くならないかな・・・
はじめに
電気代が上がっていく昨今、節約は多くの家庭にとって重要な課題です。本記事では、実際の使用データを基に「電化でナイト・セレクト」と「おひさま昼トクプラン」を徹底比較します。あなたの家庭に最適なプランはどちらでしょうか?我が家の実績をもとに具体的なデータを用いて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
電気料金プランの種類
まずは、各電気料金プランについて解説します。
パターン1:電化でナイト・セレクト
特徴:ピーク時(昼間)の料金が高く、オフピーク時(夜間)の料金が安いプラン。
メリット:夜間に電力を多く使う家庭に有利。
デメリット:日中に電力を多く使う場合は不向き。
パターン2:おひさま昼トクプラン
特徴:昼間の電気代が最安のプラン。朝・昼・夜の3つの時間帯で異なる料金設定。
メリット:日中の使用が多く、夜間は控えめな家庭に適している。
デメリット:夜間の料金がやや高め。
次に料金の比較表を作成したので見てみてください。
次はいよいよ我が家の試算結果を紹介します!
区分 | 時間帯 | 季節 | パターン1 | パターン2 |
---|---|---|---|---|
基本料金 | ||||
10kW以下 | – | – | 1,888.80円/契約 | 1,888.80円/契約 |
15kWまで | – | – | 4,758.20円/契約 | 4,758.20円/契約 |
15kW超過分 | – | – | 573.88円/kW | 573.88円/kW |
電力量料金 | ||||
平日昼間 | 9時〜17時 | 夏冬 | 27.63円/kWh | 13.47円/kWh (おひさまタイム) |
春秋 | 24.74円/kWh | 12.37円/kWh (おひさまタイム) | ||
平日夕方・夜 | 17時〜23時 | 夏冬 | 27.63円/kWh | 35.02円/kWh (シフトタイム) |
春秋 | 24.74円/kWh | 31.84円/kWh (シフトタイム) | ||
休日昼間 | 9時〜23時 | 夏冬 | 22.01円/kWh | 13.47円/kWh (おひさまタイム) |
35.02円/kWh (シフトタイム) | ||||
春秋 | 18.61円/kWh | 12.37円/kWh (おひさまタイム) | ||
31.84円/kWh (シフトタイム) | ||||
夜間 | 23時〜9時 | 通年 | 14.59円/kWh | 18.3円/kWh (だんらんタイム) |
使用データの実績
前提条件:
・家族4人暮らし(大人2人、子供2人)
・両親とも働いている
・土日の日中は基本的に外出
・昼間は太陽光発電で電気をあまり買電しない
以下は6月第三週の平日と休日の実績です。
時間帯 | 平日 (kWh) | 休日 (kWh) | 時間帯 | 平日 (kWh) | 休日 (kWh) | 時間帯 | 平日 (kWh) | 休日 (kWh) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0時~ | 0.71 | 0.71 | 8時~ | 0.51 | 0.61 | 16時~ | 0.20 | 0.00 |
1時~ | 1.11 | 0.51 | 9時~ | 0.30 | 0.91 | 17時~ | 0.91 | 0.40 |
2時~ | 1.11 | 0.71 | 10時~ | 0.51 | 0.81 | 18時~ | 0.51 | 0.40 |
3時~ | 1.11 | 0.61 | 11時~ | 0.30 | 0.30 | 19時~ | 0.30 | 0.71 |
4時~ | 0.71 | 0.71 | 12時~ | 0.20 | 0.40 | 20時~ | 0.51 | 0.61 |
5時~ | 0.81 | 1.31 | 13時~ | 0.00 | 0.00 | 21時~ | 0.61 | 0.61 |
6時~ | 1.21 | 1.41 | 14時~ | 0.00 | 0.00 | 22時~ | 0.71 | 0.61 |
7時~ | 0.81 | 0.51 | 15時~ | 0.00 | 0.00 | 23時~ | 0.61 | 1.01 |
料金比較結果
1週間の総使用量:
平日: (13.6 × 1.01) × 5 = 68.68 kWh
休日: (13.2 × 1.01) × 2 = 26.664 kWh
合計: 68.68 + 26.664 = 95.344 kWh1ヶ月の概算使用量: 95.344 × 4 ≈ 381.376 kWh
各プランでの試算:
- パターン1(電化でナイト・セレクト):
基本料金: 1,888.80円
電力量料金(春秋期と仮定):- 平日昼間: 68.68 × 24.74円 = 1,699.14円
- 休日昼間: 26.664 × 18.61円 = 496.22円
- 夜間: 286.032 × 14.59円 = 4,173.21円
合計: 1,888.80 + 1,699.14 + 496.22 + 4,173.21 = 8,257.37円
- パターン2(おひさま昼トクプラン):
基本料金: 1,888.80円
電力量料金(春秋期と仮定):- おひさまタイム: 95.344 × 12.37円 = 1,179.41円
- シフトタイム: 143.016 × 31.84円 = 4,553.63円
- だんらんタイム: 143.016 × 18.3円 = 2,617.19円
合計: 1,888.80 + 1,179.41 + 4,553.63 + 2,617.19 = 10,239.03円
比較結果を表形式でまとめます:
プラン | 基本料金 | 電力量料金 | 合計金額 | |
---|---|---|---|---|
パターン1 | 1,888.80円 | 6,368.57円 | 8,257.37円 | |
パターン2 | 1,888.80円 | 8,350.23円 | 10,239.03円 | +1,981.66円 |
電化でナイト・セレクトが約2,000円月額安くなる試算になりました。
分析結果
我が家の実績を分析した結果、以下のことが分かりました:
- 電化でナイト・セレクト(パターン1)がお得
- 約2,000円の節約が見込める
- 夏冬期は電化でナイト・セレクトの優位性がさらに高まる
- 深夜・早朝の使用が多い家庭に有利
我が家のように昼間はほとんど電気を使わず、夜間に集中して使用する家庭に向いています。
一方で、昼間に家にいる時間が長く、電化製品を多用する家庭にとっては、「おひさま昼トクプラン」のほうが経済的な場合もあります。特に、昼間に電気自動車を充電したり、エコキュートを昼間に稼働させるような電気の使い方ができる家庭では、こちらのプランが適しているかもしれません。
最適なプラン選びのポイント
- 生活パターンの考慮: 平日と休日の電力使用時間帯を見極めることが重要です。昼間に家にいる時間が長い家庭は、おひさま昼トクプランが有利です。
- 季節変動の影響: 夏と冬は電力消費が増えるため、季節ごとの料金差も考慮しましょう。
- 家電の使用時間帯: 夜間に多くの電力を使う家庭は電化でナイト・セレクトが適しています。昼間に電力を多用する家庭はおひさま昼トクプランが有利です。
節電のコツ
- ピーク時間帯の使用を控える: 電力消費のピーク時間帯を避けることで、料金を抑えることができます。
- 省エネ家電の活用: 最新の省エネ家電に買い替えることで、電力消費を減らせます。
- 夜間電力の有効利用: 夜間の電力が安いプランを活用し、洗濯機や食器洗い機を夜間に使用するなど工夫しましょう。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
本記事の分析結果から、多くの家庭にとって「電化でナイト・セレクト」が経済的であることが分かりました。特に、夜間に電力消費が集中する家庭にとっては、月額で約2,000円の節約が期待できます。しかし、個々の生活スタイルによって最適なプランは異なります。以下のポイントを参考にして、あなたの家庭に最適なプランを選びましょう:
- 自宅での電力使用時間帯を把握する
- 季節ごとの電力消費を考慮する
- 家電の使用時間帯を見直す
また、電力使用パターンの定期的な見直しと、最適なプランへの切り替えを行うことで、長期的な節約効果を実現できます。
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